このところ、大きな美術展が目白押し。先日ご紹介したメトロポリタン美術館展は終了してしまいましたが、現在、東京都美術館で、「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち 」が開催されていて、素晴らしい絵画がたくさん来日しています。
スコットランド国立美術館は、世界有数のコレクションを収蔵していますが、驚くことに、そのほとんどが、篤志家からの寄贈で成り立っているそうです。スコットランド出身で社会的な成功を収めた方たちの故郷への深い愛情が、美術館のコレクションを充実させてきました。これは、美術館の成り立ちとしては、世界的にも珍しいことのようです。
今回展示されているのは、ラファエロ、エル・グレコ、レンブラント、ルーベンス、ベラスケス… ちょっと上げただけでも圧倒されてしまうほどの「GREAT」な画家たちの名前。まさしく「THE GREATS」ですね。
この展覧会では、出品されている画家すべてにプロフィールが添えられています。それがとても簡潔ながら興味深い内容で、ためになりました。トリビア的なプチ情報も盛り込まれていて、読み物としても面白かったです。
お気に入りの絵もみつけました。エル・グレコ「祝福するするキリスト 《世界の救い主》」は、まっすぐにこちらを見つめるキリストのまなざしに吸い込まれてしまいそうでした。静かで、気品に満ち、そして先の運命を予感しているかのような哀しみも伝わってきます。ジョシュア・レノルズの「ウォルドグレイブ家の貴婦人たち」(アイキャッチ画像)は、3人姉妹の肖像画を古来の三美神の描き方になぞらえた作品。 ウォルドグレイブ家 の3人姉妹は美形揃いだったのですねぇ。エバレット・ミレイ「古来比類なき甘美な瞳」は少女の肖像画。愛らしいことこの上ありません。
「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」は、上野の東京都美術館で7月3日までです。