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2022年4月25日  ♪メトロポリタン美術館展

ニューヨークのメトロポリタン美術館は、先史時代から現代まで5000年に及ぶ、世界各地の文化遺産を包括的に所蔵していることで知られる、世界でも最大級の美術館です。そのメトロポリタン美術館から、多くの作品が来日しているのをご存知ですか?

題して「メトロポリタン美術館 西洋絵画の500年」
西洋絵画史に燦然と名を遺す画家たちの名画が、これほど大量にまとまって日本に来ること自体、奇跡的です。その間 、本場ニューヨークの展示室はがら空きになってしまうのかしら、と心配していましたら、メトロポリタン美術館の改修工事のために実現した展覧会だということを知り、少しほっとしました。私も経験がありますが、美術館に行ってお目当ての絵が他美術館に貸し出されていた時のショックは計り知れませんから。

その展覧会を、昨日、観に行ってきました。
名作が目白押しで、何から書いて良いのかわからないくらいですが、サブタイトルの示す通り西洋絵画の500年の歴史をたどる展示となっていました。
ルネッサンス期では、S谷さんの大好きなフィリッポ・リッピも来ていましたよ。ラファエロの小さな絵は、ニューヨークでも観ているはずなのに、記憶にありません。ラファエロは大好きですから、じっくり観ているはずなのに、本場メトロポリタン美術館は、あまりに素晴らしい絵が多すぎて、記憶から漏れてしまう作品の方が多いのです。ティツィアーノの「ビーナスとアドニス」はお気に入りの絵ですので、再会に感激。今回もゆっくり堪能しました。

実は、メトロポリタン美術館は、単館としては、最もフェルメール作品を多く所蔵している美術館で、5点ものフェルメール作品を展示しています。そのうちの1点「信仰の寓意」 (アイキャッチ画像) が来日していました。フェルメール唯一の宗教画です。フェルメールの生国オランダはプロテスタントの国ですが、フェルメールは結婚と同時にカソリックに改宗しているらしいのです。描かれている女性は「信仰」を擬人化したもの。女性の足元の地球儀はカソリックが世界を支配していることを表し、右上のガラス球は天国を表しているのだとか。見慣れたフェルメールの風俗画からはちょっと趣の異なる絵です。フェルメールはこの絵を死ぬまで手元に置いていたことがわかっており「こういう絵も描けます」というカタログとしての意味があったのではないか、とも言われているようです。フェルメールの絵としては大きい方なのですが、私の記憶の中ではもう一まわりくらい大きい印象でした。おそらく、同時に観た他のフェルメール作品との対比でそういう印象になったのでしょう。人の記憶って、まったくあてになりませんね。

500年の歴史をたどるので、展示は駆け足に進みます。ベラスケスとプッサンとルーベンスが同じ展示室で密集していたり(バロック期でひとくくり、なんですね)、なんだか凄すぎて頭が混乱してしまいそうな場面もありました。バロックと言えば、カラバッジォ「音楽家たち」も必見です。

コロー、モネ、マネ、ルノアールにゴッホ、セザンヌ•••まだまだ見どころはたくさんあるのですが、後は皆さんご自身でぜひ会場で確かめてみてください。5月30日(月)まで、新国立美術館で開催されています。

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