メトロポリタン歌劇場はニューヨークのマンハッタンにあるオペラハウス。世界でも最高峰のオペラを上演している歌劇場です。
そのメトロポリタン歌劇場が、数年前からライブビューイングを発信しています。ヨーロッパでは文字通り「生中継」。各地で同時にニューヨークのオペラが観られるのです。残念ながら、日本は時差の関係で、「生中継」では無く、録画された物が、その代わり1週間ほど、映画館で観る事が出来ます
以前から気になってはいたのですが、やはり劇場で生の舞台を観るのにはかなわない、との思いから、これまで観に行ったことはありません。でも、このコロナ禍のステイホームで、もうずっと劇場に行けずに、そろそろストレスが限界。録画でも何でも舞台芸術に触れたい、という気持ちで、観に行ってみました。
演目は「ナクソス島のアリアドネ」、シュトラウスの作品です。このオペラ、ちょっと面白いお話なんですよ。パトロンの気まぐれで、真面目なオペラと喜歌劇を同時に舞台で見せなければならなくなってしまい、第1部は混乱ぶりが喜劇調に描かれます。そして第2部はその真面目なオペラと喜歌劇を同時に進行させる劇中劇です。真面目なオペラのプリマドンナ役はリーゼ・ダーヴィドセン、喜歌劇のプリマ役はブレンダ・レイ。二人のプリマドンナのアリアが第2部の聞かせどころ。本当に見事でした。殊に、ブレンダ・レイの超絶技巧には脱帽。しかもそれを軽やかにやって見せるのです。
録画というハンディはありますが、幕間には出演者のインタビューや見どころ解説などもあり、ライブビューイングならではの楽しみも盛り込まれていて、見ごたえがあります。
もちろん、生の舞台を見に行けることが一番ですが、映画館で気楽にオペラを観るのも、案外良いものだと思いました。
Metライブビューイングは、ららぽーと柏の葉Movixで公開されており、次回作は「ドン・カルロス」 です。