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2023年4月4日  ♪ルーブル美術館展

お休みを頂いている間に、心にたっぷり栄養を補給しました。まずは、楽しみにしていた新国立美術館の「ルーブル美術館展 愛を描く」をご紹介します。

「愛」と言っても色々な形がありますね。ギリシャ・ローマ神話を題材とする神話画では神々が特定の誰かに恋焦がれる姿が描かれました。風俗画では、人々の愛情が、そして、宗教画ではキリスト教の神の無償の愛、人間が神に寄せる愛などが描かれています。

見どころの1つは、展示室に入ると最初に目にする、フランソワ・ブーシェの「アモルの標的」。かわいらしいキューピッドの絵です。「キューピッドに矢でハートを射抜かれると、最初に目にした人に恋する」というお話しはご存知ですよね。キューピッドはいたずらで、気まぐれに矢を放ち、人間たちを翻弄します。とても美しい絵です。

フラゴナールの「かんぬき」(アイキャッチ画像の絵)も名画です。私の記憶の中ではもう少し大きな絵だと思っていたのですが、意外に小さくて驚きました。そのダイナミックな構図と躍動感あふれる描写に、実際より大きい印象が残ったのでしょう。再会した絵は、やはり迫力満点でした。

そして今回、とても気に入ったのがサッソフェラートの「眠る幼子イエス」という絵。 サッソフェラート はイタリアの画家で、ラファエロの影響を受けているそう。大好きなラファエロに通ずる、聖母マリアの柔らかな表情は必見です。ルーブルではあまりの名作の洪水に観ていたはずなのに、覚えていませんでした。今回、しっかり認識してみると、ロンドンナショナルギャラリーで「素敵だな」と思った絵「祈る聖母」もこの画家の作品とわかりました。嬉しい発見です。

ルーブル美術館展「愛を描く」は6月12日(月)まで。お時間がありましたら、ぜひご覧になってみて下さい。

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