当教室の生徒さんで、進行性の眼病をわずらい、少しずつ視力を失っている方がいらっしゃっいます。今はまだ、ぼんやりと、僅かな視野が残されていますが、いずれは全ての視力を失ってしまうそうです。

その方、Nさんは、3月の発表会にも参加してくれました。ピアノが好きで、見えるうちに少しでもたくさんの曲を弾きたい、と、とても貪欲にレッスンを受けられています。

ダブルレインボー音楽会は、Nさんと同じ眼病を患う方たちの音楽会です。病気の為に途中失明をされた方たちが、ギターやヴァイオリン、ピアノ、歌などで参加しています。もちろん、Nさんも演奏しました。驚くのは、コンサートを企画された方も全盲の方だと言う事。音声ソフトやブラインドタッチで立派なプログラムや案内状も作られているのです。

そのコンサートの様子がYouTubeにアップされています。私も拝聴しましたが、前向きな出演者の皆様から、たくさんの勇気を頂きました。

今ある自分の力を信じて生きる事… それは簡単なことではありませんね。この音楽会に出演されている皆さんは、まさしくそれを実行されている方たちです。尊敬の念を禁じえません。

音楽が、病の苦しさを少しでも癒し、前向きな心を持ち続ける助けとなってくれますように。

私たちも、負けずに、音楽を楽しんで行きましょう！